生命のかたち
アレックス・グレイの画集で印象的だったのが、周囲と人間を区切る皮膚という境界線がぼやけていることです。私たちの視覚では感知することができないだけで、実際の人間の姿はこんな状態なのかもしれません。東洋医学の世界では、他人の生命感覚を自分のことのように感じられる「自他一如」の境地になってはじめて本物の治療ができるといいます。「自他一如」とは自分と他人の境界線がなくなるということです。グレイの下の絵を見てください。一応は皮膚による境界線らしきものがあって肉体の活動はその中で行われているようですが、その生命エネルギーは皮膚をこえてどこまでも広がっていくようです。以心伝心や虫の知らせなどはこのエネルギーのネットワークによって起こるような気がします。グレイの絵が人間の実際の姿だとすると、私たちは森羅万象すべてのものとエネルギーのネットワークでつながっていることになります。そして人と人が出会うということは、お互いのエネルギーが密に重なり合い、共有することでもあるんですね。お互いの気を感じあい、お互いに癒やしあって生きたいものですね。
「SACRED MIRRORS」より
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